株式会社フリーバード FREEBIRD

BEYOND THE REAL HELICOPTER INDUSTORY 本当のヘリコプター業界のその先にFILE no. 0002

2018.02.01

ヘリコプターはどこでも降りられる? 「降りられない」 なぜ?

ヘリコプターは垂直離陸できない・・・ということになっているらしい、日本の事情が不思議。

回転翼(ヘリコプター)も固定翼(飛行機)も共に飛行場(公共用施設)以外で離着陸することができます。「場外離着陸場」といい、業界では「場外」と言ったりしますので、以下、場外といいます

場外申請は、離着陸帯周辺の詳細図面を作図し、必要事項を記載した申請書を航空局管轄空港事務所に提出。2週間ほどで承認されます。

場外(離着陸場)を利用・申請する条件

詳細は割愛します、ここではおおよその説明。

広さ

ヘリコプターのサイズ毎の離着陸帯
小型ヘリコプターであれば12m四方、一般的にはヘリコプター場外は15mくらいで申請することが多い

周辺の状況

周囲の高い建物や木の高さと同等の距離、10mの建物があれば、離着陸帯から10m以上離れていること(厳密にはもう少し条件がある)

90度以上向きの異なる2方向に高い建物や木々、山などがなく開けていること

2方向のうち少なくとも1方向は1/8スロープに500m以上障害物がない状態が続くこと。
但し、500mの経路は途中で曲がってもよい

※1/8スロープとは 8m先に1m、16m先に2m、80m先に10mの高さとなるスロープ(約7度)
※もう一方向は場合によって、1/4スロープ(約14度)

ヘリコプターは構造上、直上・90度に離陸可能、なぜ7度?

ヘリコプターは90度、つまり真上に離陸可能ですが、安全性を考慮すれば当然広い場所で離陸するほうが良いことは疑う余地がありません。
さらに、水平方向に速度があるほうが出力も抑えられ、より安定的な離陸をすることができます。
特に搭載限界に近い重さで離陸する場合は出力に余裕がなく、万一の故障や不具合など緊急時に即応することが難しいことも考えられます。
したがって、安全面を考慮してスロープが必要であることは当然と言えます。

しかし、7度、500mはヘリコプターにとってあまりに非合理的。場外の申請ができる場所が少なくなることでヘリコプターの利便性が著しく低下するバランスの悪いルールといえます。

固定翼(飛行機)の場合は機種ごとに定められる滑走距離を場外申請時に提出して承認されますが、ヘリコプターには同様の仕組みがありません。また7度は固定翼でも同様の数値が使われるため、実際にはヘリコプターには大変に理不尽なルールが適用されていることになります。

科学、経済性を無視した合理性の無い規制といっても言い過ぎではないかもしれません。

航空法には・・・

航空法 第一章 総則

(この法律の目的)

第一条 この法律は、国際民間航空条約の規定並びに同条約の附属書として採択された標準、方式及び手続に準拠して、航空機の航行の安全及び航空機の航行に起因する障害の防止を図るための方法を定め、並びに航空機を運航して営む事業の適正かつ合理的な運営を確保して輸送の安全を確保するとともにその利用者の利便の増進を図ること等により、航空の発達を図り、もつて公共の福祉を増進することを目的とする。

との記載があります。

理不尽なルールが撤廃され、現実的な安全対策を施したルールに改定されれば、ヘリコプターは大変便利に利用することができるようになり、利用頻度が上がることで、コストは大幅に改善。
普及が促進されることで、現在の人員不足もいずれ解消されるのではないかと期待しています。

日本中に便利な「場外」が増えることをヘリコプター業界全体が希望しています。

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